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万引き家族 [日々のいろいろ]

先日、映画「万引き家族」を見てきました。

内容はもちろん、貧困の現場や俳優さんの演技力にも(!!)いろんな意味で圧倒される2時間でした。

私が気になったのは、大人と一緒に得意げに万引きをしている少年が、ある時から少し犯罪に気づくというあたりでした。



人間は誰でも「悪いことをしたくない」という感覚をもっています。人を傷つけるのは嫌だし、うそをつくのも嫌だし、同じように自分がされても嫌なのです。

ヨーガの言葉を使うと「サーマニアダルマ」といいます。人種や国籍に限らず、誰もが持つ普遍的な良い悪いの感覚とも言えます。

だれでも子供のころは、小さな嘘をつくだけでも、心の中がモヤモヤしたはずです。しっかりとサーマニアダルマを感じていたのでしょうね。でも大人になるとそれはだんだんマヒして…、例えば赤信号でも道を渡ってしまったりしちゃいます(笑)

実際に私も、我が子に「ママ、信号守らないとだめだよ~」と言われ、ドキっとしたこともありました。「ルールを守る」ことは誰でも気持ちがよいことを子供はちゃんと知っています。

大人は無意識に、この普遍的な良い悪いの感覚よりも、自分の都合を優先して物事を判断しているのでしょうね。



映画の中では、大人は自信たっぷりに万引きをしていますが、実際の心の中はどうなんでしょうね。悪いことをしているモヤモヤした気持ちを無視しているのでしょうか。それとも信号無視と同じで感覚がマヒしているのでしょうか。

映画では、万引きを通して心のモヤモヤに気づいた少年を見ていると、私までドキドキしてきました。
少年はその後、どんな行動をとるのでしょうか・・・ストーリーはこのあたりが軸になっています。気になる方はご覧になってくださいね~。



私たちはいつでも安心を求めています。なのに自分の心のモヤモヤを無視して、自分に嘘をついていたら、自分を好きになれません。自分を受け入れることができなくなります。私たちは100%自分自身に安心したいのです。

でも貧困の環境でそれは簡単なことではないのかもしれません。
安心を得るために寄り添い、支えあい、時には悪いこともして、お互いの痛みを共感しあって生きている姿に、人間という存在がなんだかいとおしく思える、私にとってそんな映画でした。


〇私の開催するクラスの日程はこちらです~よろしくお願いします。

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