SSブログ

自分にOKを出すために [ヨーガを学ぶ朝の60分クラス]

2/15(火)ヨーガを学ぶ朝60分クラスから

先週のクラスの話題は「願望」についてでした。願望は誰にでも与えられた恩恵です。でも、結果を出さなきゃ!認められないと!という抑圧があるとき、その願望を叶えるためにアダルマ(調和や秩序に反した行い)をするときは「願望が問題」となります。

アダルマな(不調和な)行いをすることは、自分自身の内側に摩擦が起こります。最初は小さな摩擦で気が付かないかもしれませんが、認められないと!という抑圧から、さらにアダルマな行いを繰り返すことで、家族との不調和、自分の体の不調和、環境との不調和、周りの人との不調和などが起こりますね。それに目をつぶっているうちに、自分で自分にOKを出せなくなってしまいます。自己尊厳を失うということです。

今日の話題は「自己尊厳」です。自分に対する尊厳、自分の存在を大切に思える気持ちと言えるのではないでしょうか。自己尊厳があるから、私たちは自分にOKが出せて、自分に満足があるのです。日常生活で願望に向かってアダルマがあるとき、ますます自己尊厳を失ってしまうし、自己尊厳がないのでダルマが選べなくなってしまう・・・。

今日のクラスでは、ある理解から、自己尊厳を見ていきました。まず、私は私自身をどんな風にとらえているのだろうか?という、私に対する認識についてです。私は「ヨガの先生です」とか、「優秀な会社員です」「裕福な成功者です」とか、この世界に現れた移り変わるものに対して、そこに自己のイメージを重ね、それを自分自身だと思っています。だからそれが失われるとき、人はうろたえてしまいますね。

本当は、私とはその移り変わる認識に気が付いている人なのです。考えや感情気分の移り変わりに気が付いている人です。体調の変化に気が付いている人です。周りの世界、お天気のこと、経済のこと、いろんなことに気が付いている人です。

本当の私は、この全てに気が付いている客観的な視点の私です。その視点の私は、願望の抑圧から自由で、何かを手に入れたり状況をかえなくても自分がそのままで満足な存在だと気が付いている人です。その私は、優しさや思いやりが溢れる私なのです。しかし、日常生活は忙しく、自分の役割や立場に沿って、周りの人たちと駆け引きしながら生きていることに気が付かずに、その役割や立場に没頭しているのを「自分だ」と認識しています。勘違いの自分にハマって暮らしています。

本来の私の視点に気が付いているとき、リラックスや満足があります。だから本当はその私でい続けたいはずなのです。目の前の状況に振り回されて上がったり下がったりの感情の私ではなく、自分らしく穏やかで優しさの溢れる私でいたいのです。

忙しいからという理由で、本当はするべき事をしないで、目先の有利なこと楽なことを優先してしまう私ではなく、周りの人や環境との調和のために、相手を思いやってするべき事をしたほうが心地よい自分がいるのを知っています。本当は社会の中で要領よく振舞って成功しようという自分ではなく、この世界の営みの中でそれぞれが自分の役割を果たして、人から奪うことよりも人に与えることが人生を豊かにすると知る私がいることも、恐らく多くの人が知っているはずです。

その世界全体の調和を想える私、客観的にあるがままの世界を見ることができる視点のある私でいて、調和のある行いを選ぶ強さがあるとき、それを自由意思と呼びます。願望の抑圧に負けている私ではなく、本当の意味で自由な行いができているそのとき、自分が自分に100%のOKを出せるのです。自己尊厳のある人です。内側の強さが溢れる人です。

自己尊厳は、自分自身で内側から汲み上げます。それを「祈り」と言います。
毎日の小さな行いの中で、どうかその想い汲み上げながら行いをしましょう!!

「どうかいつも先延ばしにしているするべき事ができますように」
「どうか体の不調を無視せず、無理のない計画を立てられますように」
「どうかいつもイラっとしていまう状況の時、自分の習性を超えて穏やかに対応でいますように」
「どうか怒りをため込まずに、誰もいない所で言葉にだして、誰も傷つけずに自分をいたわれますように」
「どうか気になるあの人が困っていないか声をかけられますように」
「どうか私を支えてくれる人に感謝の気持ちを伝えられますように」
「どうか自然や動物を傷つけていることに気が付けますように」
「社会が作り上げて理想を追い続ける自分に気がつけますよに」
「自分の中にいる、満たされたい、認められたい気持ちを認めて、その願望に圧倒される私から自由でいられますように」

私たち一人一人に、たくさんの形の祈りがあります。
来週のクラスでは、「祈る人でいるために必要な理解」について深めましょう。

この文章はサンスクリット語を省いているので、生徒さんには逆にわかりにくかったらごめんなさい。
クラスではサンスクリット語の単語と意味も覚えながら、日本語のイメージからくる勘違いを減らしていきましょう。







nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。