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考えから自由な私の発見 [ヨーガを学ぶ朝の60分クラス]

3/15 ヨーガを学ぶ朝の60分クラスより

今日の話題は「瞑想する人であるために、外側にいる人を、外側に置いておきなさい」でした。

ヨーガのシャバーサナ中に、考え事にハマってしまうことはありませんか?あの最高に心地よい、贅沢なひと時なのに、日常の考え事にハマって抜け出せないなんて…これはこれは、ご愁傷様です。
同じように、夜やっとお布団で眠れるのに、考え事がぐるぐる…。非日常を求めて出かけたはずの旅先でも考え事がぐるぐる…。これがまさに「外側にいる人を、外側に置けず、内側に置いている」ということですね。

クラスでテキストに使っているスワミダヤーナンダジのお話は実に面白いです。
「山を想うとき、私自身は平和です。山が私に平和をくれたわけではありません。私が私に平和を作り出したのです。山々に関して、こうあってほしいという望みを持っていない私に気づいていますから。山は決して私を満たされていない人にはしませんし、何かに足りていないという私をもたらしません。こういった状況が、私が好きになる状況です。だから山が好きなのです。私は満たされない足りてない自分を見なくて済むのですから」

私たちは、他の誰かを見た時に、私は何か足りてない人だと思います。そしてどうして彼らは私の思う通りに振舞ってくれないのでしょうと…。もう少し親切に、もう少し同情をもって、もう少し親しみをもってほしいと思います。どのような人を見ても、いつも私は客観的に見ることができず、満たされない人として自分を知ります。そういった人をそのままにして置いておくことができずに、考えは動き出します。自動的な考え事はさらに満たされない自分を思い出させます。もう少し〇〇だったら…、もっと収入の良い仕事だったら…、もう少しまともな親の元に生まれていたら…といつもの考え事がぐるぐる、これもご愁傷さまという感じですが、ありがちなことです。



今日のクラスでは、カルマヨーガで最初に学ぶべき大切なことを、改めて復習しました。
私たち個人には、そもそも緊張がありません。赤ちゃんの時は緊張がなかったはずです。基本的に人は目の前のことを認識している人、気が付いている人です。そこに考えが過去の経験をもとに主観的な見方をすることで緊張や心の摩擦がおこり、それが欲求や願望に変わります。ここまではヨーガ哲学などでもよく言われることです。

ダヤーナンダジの解説は続きます「他の人々がこうあるべきだと思うことは、何も悪いことではありません。何も間違っていません。しかしそこで、私ができる事はします。そして私はどうしようもない事がわかります。どうしようもないままで、私は留まりません。それが変わってゆくのを祈り、彼らがあるがままでいる自由を与えます。ですから私は私自身といて平和です。違いますか?」

ここにヨーガの理解があります。人には誰でも過去の背景があって、そう振舞わざるを得えないのです。そして同じように私にも過去の背景があって、そう振舞わざるを得ないのです。まずカルマヨーガの最初の段階では、この理解とともに相手がそう振舞うことを許し、自由を与えます。自由を与えることができればできるほど、私が自由でいられます。その自由な私があって初めて、祈り・瞑想といった行いを始める人でいられます。さらにこの祈り・瞑想ができる、ある程度落ち着いた理解があることで、ヨーガの知識を学べる人となるのです。

単に考えを変えようとしても、人はさほど変わりません。何かのセミナーを受けてみて、その刺激でしばらくは生き生きする日々が続くことはあります。その時はテキパキ日常をこなし充実感を得られても、また誰かにでくわすときに「満たされない私」と、それにまつわる「考え事」がセットで現れます。私たちは悲しいことに習性を生きているだけなのです。

その習性を超えるとき、祈りや瞑想が必要ですと学びます。でも考え事にハマりやすい人にとっては、祈りや瞑想の時間こそが、その考えに巻き込まれている時間となってしまいます。このジレンマを乗り越えてヨーガという生き方が始まります。

「外側にいる人を、外側に置いておきなさい」相手にも自分自身にも自由を与えることはとても難しのです。学ぶための時間と、ともに学ぶ仲間が必要です。仲間とのディスカッションでなかなか習性を超えられない無力な自分を明かすことも最初はプライドが邪魔します。これも習性です。心を開いてあるがままの自分を語れるときの、喜びや涙があります。私も昔よく泣いてたなとカルマヨーガを学びだしたころを思い出します ^_^



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